夏の厳しい暑さも過ぎ、季節は秋。朝晩も少しずつ涼しい日が増えてきました。気温が下がると共に、休眠中だった冬型のコーデックスも次々と目覚め始めております。今回は、そんな冬型のコーデックスを少しご紹介します♪
モフモフとした葉が可愛らしいペラルゴニウム属
微毛を纏った葉を伸ばす品種も多い、ペラルゴニウム属の植物。手前右は、希少種のペラルゴニウム・カロリ ー ヘンリキ。左奥は比較的に入手しやすいペラルゴニウム・アッペンディクラツム。
デリケートな枝を持つ、チレコドン・ブックホルジアヌス
チレコドン属の小型種、ブックホルジアヌス。生育期には、多肉質で可愛らしい葉を展開する品種ですが、柔らかな枝は弾力性に乏しく繊細で折れやすい事でも知られています。枝が折れてしまった場合は、その枝を挿し木にして増やせるのでご安心ください ☺
オトンナ属の代表種、ユーフォルビオイデス
冬型コーデックスの中でも多くの品種が存在する、人気のオトンナ属。そのオトンナ属の代表種とも言えるのが、こちらのユーフォルビオイデス。棘の様に見えるのは、花が咲いた後に残る花茎で、開花を繰り返すほどに棘も増えていきます。こちらの実生株は、まだ小さく可愛らしい姿をしていますが、年数を経て成熟していくことで表皮は黒くなり迫力のある姿となります。その様な特徴から「黒鬼城」という和名でも呼ばれています。
ゴツゴツの表皮が特徴的、オトンナ・ヘレー
ゴツゴツとした突起の様な表皮が特徴的な、オトンナ・ヘレー。ゴツゴツとした塊根と小さな黄色い花のギャップも素敵です。ちなみに、キク科の植物であるオトンナ属の仲間は、だいたいこんな感じの小さくて黄色い花を咲かせます。
ナマクアランドの乾燥地帯に自生するオトンナ・プロテクタ
南アフリカからナミビアにまたがる乾燥地帯「ナマクアランド」に自生する、オトンナ・プロテクタ。厳しい乾燥地帯で生きるための硬い表皮と、水分を貯める事の出来る多肉質な葉が特徴的で、プロテクタの名に相応しい姿をしています。夏場の休眠期は、ほぼ断水気味で管理していましたが、秋に入り葉もしっかりと出て来ました。
冬型コーデックスの人気者、亀甲竜
塊根植物に詳しくない人にも意外と知られている、ディオスコレア・エレファンティペス(アフリカ亀甲竜)。亀甲竜の名のとおり、塊根部は亀の甲羅の様な形をしています。冬型の中でも休眠から目覚めるのが早く、盆前に芽吹き始める事もあります。甲羅の様な塊根が特徴ですが、ぐんぐんと伸びる蔓とハートの様な形の葉で女子人気も高めです💚
扁平な塊根が可愛らしい、アボニア・アルストニー
平らな塊根の上に、ウロコの様な多肉質な葉が密集するアボニア・アルストニー。こちらも
ナマクアランドに自生する塊根植物です。手前の2株が現地から輸入されたアルストニー。
中央奥の株は、種から育成された実生株のアボニア・クイナリアです。アルストニーは白い花を咲かせるのに対して、クイナリアは赤花(バイオレット)を咲かせます。クイナリアも
本来は平らな形状ですが、こちらの実生株は、上部に凹凸があり、盆栽的な雰囲気に育っています。
満開のオトンナ・ハイブリッド(交配種)
母木がオトンナ・ヘレー、父木は確定できないハイブリッド(交配種)。同じオトンナ属同士であれば、異なる品種でも交配しやすいため様々なハイブリッドが存在します。こちらの
個体も表皮や枝に母木であるヘレーの特徴が現れているのが分かります。父木は不明ですが
樹形の雰囲気も良く、撮影時には花も満開でした。(2024年9月下旬撮影)
今回は、少しではありますが冬型コーデックスをご紹介させて頂きました。これからの季節は、冬型の入荷も多くなってきます。是非ご期待ください♪
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